クリーニング後のビニール包装について


クリーニング後のビニール包装は外して下さい!

クリーニング店で行っているビニール包装は、工場から店舗、さらにはお客様のご自宅までの ”運搬におけるホコリやキズから商品を守るため”にしています。包装されたまま収納をすると、湿気の多い日には、袋の中に湿気が溜まり、カビや黄ばみの発生、型崩れ等の原因になる可能性があります。そのため、クリーニング後のビニール包装は、収納時には取り外して頂き、できるだけ湿気が少ないところ(溜まりにくいところ)で保管して頂くことをお薦めしています。そのまま保管をしたい!というお客様については、通気性が良く保管に適した”不織布包装”を用いたクリーニングコースもご用意していますので、是非そちらをご利用下さい。

ドライクリーニングは”汗汚れ”が苦手、、、!


実は、ドライクリーニングだけでは衣類の汗汚れは残留します!

ドライクリーニングとは、油を溶かす有機溶剤を使って洗浄することを言います。衣類の風合いや伸縮を損なうことなく油汚れを落とすのが最大の特徴ですが、汗などの水溶性の汚れは落ちにくいというデメリットを持っています。

衣類に汗汚れが残留し蓄積すると、酸化により黄ばんでしまい、さらには衣類を染めている染料が破壊され、衣類の地色が退色(色が抜けてしまうこと)の原因にもなります。こうなった衣類を元に戻すのは大変な作業(症状によっては不可能)です。そのため、汗を大量にかき蓄積している夏物衣料には、ドライクリーニングだけではなく、汗抜き処理(ウェットクリーニング)をお薦め致します。

合成皮革の寿命は3~5年!?


合成皮革の寿命は3~5年です!

しかも、劣化は製造時から少しづつ始まっています!!

 合成皮革(通称 合皮)には、”ポリウレタンコーティング” が施してあります。

ポリウレタンコーティングは「経年劣化」という現象を起こし、製造時から少しづつ表面のひび割れが進み、コーティングが剥がれていく特性があります。また、クリーニングを行うことで、この経年劣化が顕著化、悪化する事があります。合成皮革製品については、この点を良くご理解頂いたうえで、クリーニングをご利用下さい。

 ※経年劣化=空気中の水分と反応して加水分解を起こしながら自然に劣化していく現象

ご存知ですか?ボンディング加工


ボンディング加工とは、生地と生地を接着剤で張り合わせる加工の事を言います。この加工も、合成皮革と同じで、寿命は3~5年です!!ボンディング加工は、冬から春にかけて着用する衣類(スプリングコートやジャケットなどのアウター)に良く見受けられる加工で、衣類に”張り”を持たせる効果があります。

ボンディング加工に使用され接着剤の成分には”ポリウレタン”が使用されていますが、このポリウレタンは合成皮革と同じで、”経年劣化”を起こす特性を持っています。

そのため、着用とともに接着効果が薄れ、生地がボコボコ浮いきて、水膨れのような症状を起こすことが多くあります。また、この症状はクリーニングを行うことで顕著化、悪化する事があります。ボンディング加工の商品については、合成皮革と同様で、このような点がある事をご理解のうえ、クリーニングへお出し下さい。

ご家庭でのお洗濯ポイント!


洗剤の量は多すぎると逆効果!!

 

洗剤はある程度の濃度まで達すると、それ以上は濃度を増しても洗浄力はそれほど上昇しません。洗剤を入れすぎると、逆にすすぎに時間がかかってしまい水の無駄にもなります。

また、洗剤が少なすぎても汚れが除去出来ないばかりか、洗浄中に一度剥離した汚れが再度衣類に付着して「くすみ」の原因にもなりますので、洗剤は表示された使用量を守って洗うのが最も効果的です。

 

洗剤と柔軟剤は一緒に入れいないで下さい!!

洗剤は主成分が陰イオン(-)、柔軟剤は主成分が陽イオン(+)に分類されるため、一緒に使うとプラスとマイナスで打ち消し合って両方とも、本来の効果を発揮しなくなります。柔軟剤は最後のすすぎの時に入れるのが最も効果的です。

 

家庭用ドライクリーニングの注意点!!

実は、「家庭用ドライクリーニング」とクリーニング店の「「ドライクリーニング」とでは洗剤や仕組みが全く違います。クリーニング店のドライクリーニングでは水は使用せず「有機溶剤」という専用の液体で洗浄をしますが、家庭用ドライクリーニングは水を使用します。そのため衣類の形状変化や風合変化、色落ちなどのトラブルが起こる可能性が多々あります。また、家庭用洗濯機では洗浄中に適度な力を衣類に対して十分にかけれない事から、洗浄力はご期待されておられるほど高くないとお考え下さい。

衣類が害虫に狙われる温度!


室内温度が20℃以上で黄色信号!!

室内の温度が20℃以上で虫は活動が活発になり、動物性繊維(ウール・シルク・毛皮など)だけでなく、植物性繊維(綿・麻など)や合成繊維も食べこぼし等の汚れをつけた状態で保管すると虫食いやカビ・シミの原因となります。特に、衣類害虫はウール、カシミヤ、シルクなどの動物繊維が大好物なため、比較的高級素材が狙われやすい傾向にあります。

害虫予防として大切な事は保管前の洗浄です。そのため、保管前には必ずお洗濯やクリーニングでしっかり汚れを取り除き、防虫剤や除湿剤を上手に使って保管することをお勧めします。

上着は目には見えない汚れだらけ!


上着には『不溶性や油溶性の汚れ』が付着しています!!

スーツやコートなどの上着は一度でも着て外出したら、排気ガスや空気中の汚れ等の目には見えない汚れ『不溶性と油溶性の汚れ』がたくさん付着します。見た目では判断できない汚れも時間が経過することで、汚れが変質し、取れにくくなったり、変色やカビ、虫食いの原因となり、生地が傷んだりする原因となります。『不溶性や油溶性』の汚れは水には溶けないため、有機溶剤を使用するドライクリーニングにより汚れを溶かし落とすのが最も効果的です。そのため、大事な衣類はこまめなクリーニングをお勧めします。